似顔絵
絵が好きなおじさんだが
似顔絵はあんまり得意ではない。
肖像画ならじっくり本人や写真を見ながら
写実的に描くので何とかなるだろうが
大道などで短時間にとなるとむつかしい。
特に美人女性は描きにくい。特徴をつかみにくいからだ。
写真を見ても撮り方で、これが自分?
こんなにしわがあったっけ?
こんなに鼻がまがってたっけ?と目を疑うことがある。
似顔絵だってそうで、第三者が見ると
「似てる!似てる!」と大喜びしても本人は「・・・・」という場合もある。
孫のお迎え当番で
幼稚園に行くことがある。
年度末と言うことで、子供たちの作品集が手渡された。
自分の似顔絵が大きく書かれている。
これはそれぞれおもしろかった。
似せて描こうなどと余計なことを考えなくても
自然になんとなく似て描くからおもしろい。
おじさんが気に入った作品のお母さんは
「見てみて!鼻の穴!あっははは・・」と大笑いしていた。
そう言われなくても、そこが気に入ったのだ。
自分が描いたのでいいが、
ほかの人に描かれたら
「そんなんじゃなーい!」
というかもしれない。