里山倶楽部ハイキング部会で山梨県の茅ケ岳1704mに登った。人気の山だそうで樹林の中を何にもの登山客と抜きつ抜かれつ。開けた山頂からは南アルプス、富士山、ふもとの市街地など一望でいい山だが、今回は全般にかすんで眺望はいまいちだったがさわやかないい登山だった。
茅ケ岳は100名山で名の知れた作家、登山家の深田久弥が亡くなった山で山頂直下に墓標がある。100名山には含まれていないようだが、大好きな茅ケ岳で68歳のとき脳卒中で倒れたのだそうだ。遭難死ではなく山で病死というのもあるのだ。おじさんは山好きで若いころからあっちゃあこっちゃあ登っていたが100名山のことはぜんぜん頓着なくて、
十何年か前に先輩が完全制覇祝いの知らせが来て「あ、そんなもんがあったのか」程度の認識だった。その先輩はその数か月後に亡くなって「人が選んだ100名山に登って喜んだとたんあの世行きとはなあ」と思っていた。ところが、意外に100名山登頂目標を達成した山の仲間が何人かいるんだなあ。つい先月も知り合いの女流登山家が達成した。達成後の気抜けで早逝されても困るのでお祓いの会でもやってあげようかと思っている。
山にはいろんな花が見られて花好きの仲間に教えられ、すぐ忘れ、また教わりまた忘れの繰り返し。アキノキリンソウ、ヤマコギク、フウロソウ、ホタルブクロなど苦しい上り下りに心を和ませてくれる。この花はトリカブト。猛毒で知られており、山に入るとちょくちょく普通に見かけるわりに悪用する人間は少ないようだ。
