小笠原父島や母島にはいたるところに海亀が産卵に来るが、母島脇浜に人工の産卵場があって
見学することが出来る。海亀漁で捕獲されたアオウミガメが産卵に上陸し、タマゴは
安全な場所に移植され60日後に子亀が海に帰る。
親亀は5月から8月にかけて3~5回産卵後放流される。夜中にでっかい海亀がも
そもそ上陸し産卵場所を探し、穴を掘り始め息づかいがブフォー、ブフォーと聞こえ
る。知らずにそばにいたら怪獣がうごめいているようでびっくりすると思う。産卵し始
めると産卵に夢中になってタマゴを横取りしても気がつかないで100個近く産み続
けるのだ。
アオウミガメは脂肪が青く見えるからつけたそうだ、見掛けから判断はむつかしい。
日本ではほかにアカウミガメ、タイマイが見られるという。
卵を産むとき涙を出すといわれているが、実は塩分調整のため目の塩類腺から常
時粘液を出しているらしい。生むのが苦しいからではなさそう。人間はカメにとって
も悪者で、ビニール系統のごみをえさと間違えて食べ、死んでしまうカメが結構い
るそうだ。