三尺ささげ豆、
名前のごとく1メートル近くずーるずるずると伸びてゆくのね。
みるいいと(若いうち)は湯がいてマヨなどで食べるとうまいが、
とにかく、ずるずるいくらでも際限なくとれるので
食べ飽きちゃって
「またァ。」
そんでもって、放っておくと熟れて殻が薄茶色になって赤い豆が取れる。
乾燥させて、揉みほぐして
殻をうちわや天然の風であおぐと下に豆が残ると言うわけ。
お米など籾と実を分けるにも風力を使う。
うちわじゃあ大量に処理できないので送風機を使う。
昔は木製だったよ。
風のない日だったので
孫がジージの日に作ってくれたうちわが役だって、あおぎまくった。
あおげば尊し、ささげ豆。
これ、ごはんに混ぜて炊くと小豆とおんなじ赤飯になってウンマイ。
おじさんは卒業式の歌「仰げば尊し」が好きだが
戦後のなんとか教育のせいか、尊ぶべき先生がいなかったのか
歌った記憶がない。
映画ビルマの竪琴で水島上等兵が奏でたメロディーは
今も鮮明に耳に残っている。
おじさんの生涯に影響を与えた恩師っていたっけ?
中学に印象に残っている先生がいたが、担任ではなかったし、
高校にはいなかったし、
ゼミの先生も人気がなくておじさん一人だったので
数回やって「もう、やめようよ、卒論は適当に書けば花マルやるから」
つう具合だった。
ちなみに花マルは「国際経済論」で、国際という部分だけ今もって関わっている。
あの歌で涙して卒業したかったな。
豆をあおいでも涙出んもんな。